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2026-09-14

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【院長ブログ】矯正相談は子どもにどう伝える?怖がらせない受診のコツ

こんにちは!枚方市の歯医者藤阪てらしま歯科院長の寺嶋悟です。

今回は、「矯正相談は子どもにどう伝える?怖がらせない受診のコツ」というテーマでお話しします。

お子さまの歯並びが気になって矯正相談を考えたとき、保護者の方から「歯医者に行くと言うと嫌がる」「矯正と言っただけで怖がってしまう」というご相談を受けることがあります。特に、これまでに歯科治療で痛い経験をしたことがあるお子さまや、初めての場所が苦手なお子さまにとっては、「矯正相談」という言葉そのものが不安につながることもあります。

そんなときに大切なのは、必要以上に構えさせないことです。

矯正相談は、いきなり装置をつけたり、痛い処置をしたりする場ではありません。まずは現在の歯並びやかみ合わせ、あごの成長、口呼吸や舌の使い方などを確認し、必要があれば今後の治療について考えていくための時間です。

そのため、お子さまには「歯を治しに行く」よりも、「歯並びを見てもらいに行こう」「お口の成長をチェックしてもらおう」と伝える方が、受け入れやすいことがあります。

逆に避けたいのが、「全然痛くないから」「何もしないから大丈夫」と言い切ってしまうことです。

保護者の方としては安心させるための言葉ですが、実際に口の中を診てもらったり、写真を撮ったりするだけでも、お子さまにとっては初めての経験です。もし少しでも怖いと感じたときに、「痛くないって言ったのに」と不信感につながることがあります。

「今日は先生にお口を見てもらうよ」
「どんな歯並びになっているか一緒に見てもらおう」
「分からないことがあったら先生に聞いてみよう」

このくらいの伝え方で十分です。

また、「ちゃんとできたらごほうびをあげるから」と強く約束しすぎるのも注意が必要です。

もちろん、受診後に頑張ったことをほめるのはとても良いことです。ただし、「頑張らないといけない場所」「我慢しなければいけない場所」という印象が強くなりすぎると、かえって歯科医院を特別に怖い場所として意識してしまうことがあります。

受診前はできるだけ普段通りに、「今日は歯を見てもらう日だね」という自然な雰囲気を作ってあげることが大切です。

矯正相談を受ける理由を、お子さまの年齢に合わせて説明することもポイントです。

例えば小学校低学年くらいのお子さまであれば、

「大人の歯がきれいに並べるか見てもらおう」
「しっかり噛めるように、お口の成長をチェックしてもらおう」

といった伝え方が分かりやすいでしょう。

もう少し大きなお子さまであれば、「前歯が重なっている理由」や「かみ合わせを整える意味」について簡単に説明してあげてもよいと思います。

一方で、「歯並びがガタガタだから治さないと恥ずかしい」「そのままだと将来困る」といった否定的な伝え方はおすすめできません。

お子さまは、大人が思っている以上に言葉をよく覚えています。

歯並びを「悪いもの」「恥ずかしいもの」として伝えてしまうと、自分の見た目に対するコンプレックスにつながることがあります。矯正治療は、見た目だけでなく、噛みやすさや歯みがきのしやすさ、あごの成長などを考えるためのものです。

「もっときれいにするため」というより、「これから大人の歯が生えてくるから、ちゃんと育っているか見てもらおう」という前向きな伝え方を意識してみてください。

また、保護者の方自身が不安そうにしすぎないことも重要です。

「ちゃんと口を開けられるかな」
「泣かないかな」
「先生に迷惑をかけないかな」

と心配になる気持ちはよく分かります。しかし、お子さまは保護者の表情や声のトーンを敏感に感じ取ります。

「怖くないよ、怖くないよ」と繰り返すと、かえって「そんなに怖いことをするの?」と感じることもあります。

できるだけ普段と同じ雰囲気で来院していただき、お子さまが少し緊張していても、その気持ちを否定せず見守ってあげることが大切です。

もし診療室に入ってすぐに口を開けられなくても、無理に急ぐ必要はありません。

初めての場所では、診療台に座る、ライトを見る、鏡を口の中に入れてみるといった小さな経験を積み重ねることで、少しずつ慣れていくお子さまもいます。

その日にすべての検査ができなかったからといって、矯正相談が失敗というわけではありません。

まず歯科医院に来られたこと、診療室に入れたこと、少しでも口を開けられたことを認めてあげることが、次の受診につながります。

矯正相談では、保護者の方がお子さまの前で質問する内容にも少し配慮するとよいでしょう。

例えば、「この子、かなり歯並びが悪いですよね?」と目の前で話すよりも、「今後どのような変化が考えられますか?」と質問する方が、お子さま本人も安心して話を聞きやすくなります。

また、本人にも「気になるところはある?」と聞いてみることが大切です。

保護者の方が気にしている場所と、お子さま本人が気にしている場所が異なることもあります。本人が納得したうえで治療に参加することは、その後の装置の使用や通院にも大きく関わります。

特に取り外し式の矯正装置では、本人の協力が治療結果に影響します。

「親に言われたから仕方なくやる」という状態より、「自分の歯並びを良くするために使う」という気持ちを持てた方が、治療を続けやすくなります。

そのため、矯正相談は保護者の方だけが説明を聞く場ではなく、お子さま本人にも分かる言葉で一緒に理解してもらう場にすることが大切です。

受診のタイミングにも少し工夫があります。

眠たい時間帯や空腹の時間帯、学校や習い事のあとで疲れている時間は、普段より不安や緊張が強くなることがあります。可能であれば、お子さまが比較的元気な時間帯を選ぶと、落ち着いて相談を受けやすくなります。

また、予約当日に突然「今から歯医者へ行くよ」と伝えるよりも、数日前から簡単に予定を伝えておく方が安心できるお子さまもいます。

ただし、何週間も前から繰り返し説明すると、その間ずっと不安を感じる場合もあります。お子さまの性格に合わせて、「少し前に伝える」「前日に伝える」など調整するとよいでしょう。

矯正相談は、お子さまを怖がらせてまで無理に受けるものではありません。

大切なのは、お口の現在の状態を知り、これからどのように成長していくかを見守ることです。相談した結果、「今はまだ治療を始めずに経過を見ましょう」となることもあります。

早く相談することと、すぐに矯正治療を始めることは同じではありません。

お子さまの歯並びやかみ合わせが気になっている方は、「治療を受けさせなければ」と考えすぎず、まずはお口の成長を確認する気持ちでご相談ください。

お子さまが「歯医者は怖いところ」ではなく、「自分のお口のことを教えてもらえるところ」と感じられるように、私たち歯科医療側も一人ひとりのペースに合わせて対応することが大切だと考えています。保護者の方と一緒に、お子さまが安心して通える矯正治療を目指していきましょう。

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