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2026-09-21

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【院長ブログ】矯正治療でフェイスラインに変化は出るのか

こんにちは!枚方市の歯医者藤阪てらしま歯科院長の寺嶋悟です。

今回は、「矯正治療でフェイスラインに変化は出るのか」というテーマでお話しします。

矯正相談では、「歯並びを治すと顔も変わりますか?」「口元が下がるとフェイスラインもすっきりしますか?」と質問されることがあります。

結論からお伝えすると、矯正治療によってフェイスラインの印象が変わることはあります。ただし、変化の大きさには個人差があり、すべての方に大きな変化が出るわけではありません。

矯正治療で直接動かすのは基本的に歯です。そのため、顔の骨格そのものを大きく変える治療ではありません。一方で、前歯の位置やかみ合わせが変わることで、唇の位置、口元の突出感、あご周りの見え方などが変化し、結果として「フェイスラインがすっきりした」と感じることがあります。

特に変化を感じやすいのが、前歯が大きく前に出ている方です。

上の前歯や上下の前歯全体が前方へ傾いていると、唇も前へ押し出されやすくなります。そのため、正面から見た歯並びだけでなく、横顔でも口元の突出感が目立つことがあります。

矯正治療によって前歯を適切な位置まで後方へ移動させると、それに伴って唇の位置も変化することがあります。その結果、口元からあご先にかけてのラインが自然になり、「以前よりすっきり見える」と感じることがあります。

ただし、どのくらい前歯を動かせるかは、歯並びや骨格によって異なります。

前歯を大きく後方へ移動させるためには、歯を動かすスペースが必要です。スペースが十分でない場合には、抜歯を検討することがあります。

例えば、歯のガタつきが強く、さらに口元の突出感もある場合には、小臼歯を抜歯して、そのスペースを利用しながら前歯を後方へ移動させる治療を行うことがあります。

このようなケースでは、歯並びだけでなく、口元や横顔の印象にも変化が出やすくなります。

一方で、「抜歯矯正をすれば必ず小顔になる」というわけではありません。

矯正治療は、小顔を目的に行う治療ではありません。頬骨の位置やエラの骨、顔そのものの大きさを直接変えるものでもないからです。

また、前歯を必要以上に下げると、口元が平坦に見えたり、その方本来の自然なバランスが損なわれたりすることがあります。

そのため、抜歯か非抜歯かを決める際には、「どれだけ口元を下げたいか」だけでなく、かみ合わせや歯を支える骨、横顔とのバランスまで含めて判断することが大切です。

かみ合わせの改善によって、あご周りの印象が変わることもあります。

例えば、出っ歯の方の中には、下あごが後ろに下がって見えることで、あご先が目立ちにくくなっている方がいます。また、受け口では、下あごが前に出た印象が強く見えることがあります。

歯の位置を調整し、上下の前歯や奥歯のかみ合わせを整えることで、口を閉じたときのあごの位置や口元の見え方が変化することがあります。

ただし、上下のあごそのものに大きな骨格的なズレがある場合には、歯の移動だけで改善できる範囲には限界があります。

骨格的な出っ歯や受け口が強いケースでは、矯正治療だけではなく、外科的な治療を組み合わせることで骨格そのものを改善する方法が検討されることもあります。

成人矯正では、「どこまで歯だけで改善できるのか」を治療前にしっかり診断することが重要です。

また、矯正治療後に「エラが目立たなくなった気がする」「顔が細く見えるようになった」と感じる方もいます。

これには、かみ合わせや咀嚼筋の使い方の変化が関係している可能性があります。

歯ぎしりや食いしばりが強い方では、頬にある咬筋が発達し、エラの部分が張って見えることがあります。矯正治療によってかみ合わせが整った結果、噛み方が変化することはありますが、矯正治療だけで咬筋が必ず小さくなるわけではありません。

そのため、「矯正をすればエラがなくなる」と期待するのは適切ではありません。

また、体重の変化によってフェイスラインが変わるケースもあります。

矯正治療を始めると、一時的に硬い食べ物を避けるなど食生活が変化することがあります。その結果、体重が変化し、顔がすっきり見えることもあります。

これは歯を動かした直接的な効果ではないため、矯正によるフェイスラインの変化と分けて考える必要があります。

お子さまの場合は、成人とは少し考え方が異なります。

成長期には、歯だけでなく上下のあごや顔全体も成長しています。

例えば、下あごの成長が不足している場合や、上あごが狭い場合には、成長を利用した治療を行うことで、将来的な顔貌のバランスに良い影響を与えられる可能性があります。

ただし、成長には個人差があり、矯正装置によって自由に顔の形を作れるわけではありません。

お子さまの矯正では、歯並びだけを整えるのではなく、「今後どのように成長していくのか」を見ながら治療のタイミングや方法を考えることが重要です。

矯正治療によるフェイスラインの変化を考えるときに、もう一つ大切なのが「横顔」です。

鼻先とあご先を結んだラインをEラインと呼ぶことがありますが、口元の突出感を見る一つの目安として使用されます。

ただし、Eラインの内側に唇が入れば必ず美しいというわけではありません。

鼻の高さ、あご先の形、唇の厚みは一人ひとり違います。そのため、数値や基準だけではなく、その方のお顔全体に合った自然な口元を目指すことが大切です。

「芸能人のような横顔になりたい」「この写真と同じラインにしたい」というご希望があっても、骨格や歯の状態によって実現できる変化には限界があります。

矯正治療前には、正面や横顔の写真、口腔内写真、レントゲンなどを使って、歯と骨格の位置関係を詳しく確認します。

そのうえで、

・前歯をどの程度動かせるか
・抜歯が必要か
・口元にどの程度の変化が期待できるか
・かみ合わせをどのように整えるか

などを考えて治療計画を立てていきます。

矯正治療では、歯並びだけをきれいにするのではなく、口元や横顔との調和も大切なポイントです。

一方で、フェイスラインを変えることだけを目的に矯正治療を選ぶのではなく、噛みやすさや歯の健康、治療後の安定性まで含めて考えることが重要です。

「矯正すると顔はどのくらい変わる?」「口元の突出感は改善できる?」「抜歯すると横顔はどうなる?」と気になっている方は、ぜひ一度ご相談ください。

現在の歯並びと骨格を確認し、矯正治療によって期待できる変化と、変えることが難しい部分を治療前にしっかり理解することが、納得できる矯正治療への第一歩です。

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