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2026-09-11
こんにちは!枚方市の歯医者藤阪てらしま歯科院長の寺嶋悟です。
今回は、「矯正治療と親知らずの関係をわかりやすく解説」というテーマでお話しします。
矯正相談では、「親知らずがあると矯正できませんか?」「矯正前に抜いた方がいいですか?」「親知らずのせいで前歯がガタガタになるのでしょうか?」といった質問をよくいただきます。
親知らずは、すべての方に同じような影響を与えるわけではありません。生え方や向き、周囲の歯との関係によって、抜いた方がよい場合もあれば、そのまま経過を見ても問題ない場合もあります。矯正治療では、親知らずがあるかどうかだけでなく、「どの位置に、どの向きで存在しているか」を確認することが大切です。
親知らずは、一番奥に生える永久歯です。一般的には10代後半から20代頃に生えてくることが多いですが、骨の中に埋まったまま出てこないこともあります。また、まっすぐ生える場合もあれば、斜めや横向きになっていることもあります。
矯正治療を考える際に、まず確認するのが親知らずの生える方向です。
まっすぐ生えていて、上下でしっかりかみ合い、歯みがきもしやすい状態であれば、必ずしも抜く必要はありません。きれいに生えている親知らずは、通常の奥歯と同じように使えることもあります。
一方で、斜めや横向きに生えている親知らずは注意が必要です。
例えば、横向きの親知らずが手前の第二大臼歯に接触していると、歯と歯の間に汚れがたまりやすくなります。その結果、親知らずだけでなく、手前の健康な奥歯まで虫歯になったり、歯ぐきに炎症が起きたりすることがあります。
また、一部分だけ歯ぐきから出ている親知らずでは、その周囲に食べ物や細菌がたまりやすく、腫れや痛みを繰り返すことがあります。このような場合は、矯正治療の有無にかかわらず抜歯を検討することがあります。
では、矯正治療ではなぜ親知らずが話題になるのでしょうか。
理由の一つは、歯を動かすスペースとの関係です。
矯正治療では、歯並びを整えるために歯を後方へ移動させることがあります。特に非抜歯で治療する場合、奥歯を後ろへ動かして前歯を並べるためのスペースを確保することがあります。
このとき、奥に親知らずがあると、歯を移動させるためのスペースが不足する場合があります。そのため、治療計画によっては、親知らずを抜いてから奥歯を後方へ移動させることがあります。
ただし、「親知らずがある=必ず抜歯」という意味ではありません。必要な移動量や親知らずの位置、骨の状態などを確認したうえで判断します。
また、「親知らずが前歯を押して、矯正後にガタガタになる」という話を聞いたことがある方もいるかもしれません。
以前は、親知らずが生えてくる力によって歯列全体が前方へ押され、その結果、下の前歯が重なるのではないかと考えられることもありました。
しかし現在では、前歯のガタつきや矯正後の後戻りは、親知らずだけで説明できるものではないと考えられています。
歯並びは年齢とともに少しずつ変化します。あごや歯周組織の変化、かみ合わせ、舌や唇からの力など、多くの要因が関係しています。
そのため、「矯正後の後戻りを防ぐためだけに親知らずを抜けば安心」というわけではありません。
矯正後の歯並びを維持するうえで最も大切なのは、リテーナーと呼ばれる保定装置を適切に使用することです。親知らずを抜いたとしても、リテーナーを使わなければ後戻りする可能性はあります。
親知らずを抜くタイミングについてもよく質問されます。
矯正治療を始める前に抜く場合もあれば、治療途中や終了後に抜く場合もあります。
例えば、親知らずが奥歯の移動を妨げる場合には、治療開始前または治療途中で抜くことがあります。一方、矯正治療への影響が少ない場合は、すぐに抜かずに経過を見ることもあります。
また、抜歯を伴う矯正治療だからといって、必ず親知らずも抜くわけではありません。
矯正で抜く歯は、一般的には前から4番目や5番目の小臼歯が選択されることがあります。これは歯を並べるスペースや前歯を動かす量、かみ合わせなどを考えて決めるものです。
親知らずの抜歯とは目的が異なります。
「どうせ矯正で歯を抜くなら、親知らずを抜けばいいのでは?」と思われるかもしれませんが、親知らずは歯列の一番奥にあるため、そこを抜いてできたスペースをそのまま前歯のガタつき改善に使えるとは限りません。
歯をどの方向へどの程度動かすのかを考えたうえで、抜く歯を選ぶ必要があります。
親知らずの状態を確認するためには、レントゲン撮影が重要です。
お口の中から見えていない親知らずでも、骨の中に存在していることがあります。レントゲンでは、親知らずの向きや位置、手前の歯との距離などを確認できます。
特に下の親知らずを抜く場合には、歯の根と神経との位置関係も重要になります。状態によっては、より詳しい画像検査を行ってから抜歯を検討することもあります。
では、親知らずがある方は、いつ歯科医院へ相談すればよいのでしょうか。
矯正治療を考えている方は、精密検査の段階で親知らずについても確認することをおすすめします。
また、
・親知らずの周りが繰り返し腫れる
・奥歯が磨きにくい
・食べ物がはさまりやすい
・親知らずが斜めに生えていると言われた
・手前の奥歯に虫歯ができた
といった場合も、一度状態を確認した方がよいでしょう。
親知らずは、「あるから抜く」「矯正するから抜く」と単純に判断するものではありません。
きれいに生えていて問題なく使えるのであれば残せる場合があります。一方、虫歯や炎症の原因になっている場合や、矯正治療で必要な歯の移動を妨げる場合には、抜歯を検討することがあります。
大切なのは、親知らず単体で考えるのではなく、歯並び、かみ合わせ、今後の矯正計画まで含めて判断することです。
「親知らずがあるけれど矯正できる?」「抜くとしたらいつがいい?」と気になっている方は、ぜひ一度ご相談ください。レントゲンなどで現在の状態を確認し、矯正治療との関係を考えながら、その方に合った治療計画をご提案します。
藤阪駅すぐの歯科医院、藤阪てらしま歯科は、枚方市藤阪南町にある地域密着型の歯科医院です。