~ご挨拶~
こんにちは!枚方市にある藤阪てらしま歯科の院長、寺嶋悟です!
3月に入り、春となりましたが、まだまだ寒い日が続きそうですね。新型コロナウイルス感染症も感染拡大が収まらず、まん延防止等重点措置が21日まで延長されました。
藤阪てらしま歯科では、マスク、グローブはもちろん、フェイスシールドやメガネによる目の保護、空気清浄機の設置、換気、患者様への検温及び手指の消毒のお願いを徹底しております。また、スタッフに対する毎月のPCR検査や、少しでも体調に異変を感じたら抗原検査キットで確認するなど、院内での感染対策を行っております。
皆様も「熱がある」、「咳が出る」、「身体がだるい」といった体調の異変を感じる方がございましたら、来院を控えていただき、予約日の取り直しをご検討いただければと思います。
~花粉の季節~
さて、冬も終わりこれから徐々に暖かくなってくる時期になりますが、春がもたらすのは暖かさだけではありません。
そう、花粉ですね!
大阪府では既にスギ花粉の飛散が始まっており3月半ばにはかなりの飛散量が予測される見込みです。花粉症の人には特につらい季節となってまいりました。
ところで、そんな花粉症ですが、皆様は花粉症で歯が痛んだり、浮くような感覚になったことはありますでしょうか。実はその痛み、口の中ではなく、副鼻腔に原因があるのです。
~副鼻腔と歯の関係~
副鼻腔とは、鼻の周辺の左右にそれぞれ4つあり、「前頭洞」、「篩骨洞」、「蝶形骨洞」、「上顎洞」で構成された空間のことです。普段は空気が入っていて、小さな穴を通じて鼻腔(鼻の穴)とつながっています。鼻に異物が入ると、この副鼻腔から粘液が分泌されて鼻腔へと流れていきます。この粘液がいわゆる鼻水ですね。
身体が正常なときは正しく鼻水が副鼻腔から鼻腔内に流れていきますが、風邪やアレルギー症状によって鼻腔に炎症が生じると、その小さな穴がふさがってしまうことがあります。すると、副鼻腔内に鼻水や膿が溜まっていき、「臭いがわからなくなる」、「鼻の周りが張って痛い」といった様々な症状を引き起こしてしまいます。これを「副鼻腔炎」、もしくは「蓄膿症」といいます。
そんな副鼻腔炎ですが、鼻だけではなく歯にも影響を及ぼすときがあります。上の図を見ていただいたらわかりますが副鼻腔の中でも「上顎洞」と言われる部分は一番下にあり、上顎に近い部分にあります。副鼻腔炎が起きたとき、この一番下にある上顎洞に鼻水や膿が溜まっていきます。すると、上の歯に近い部分が炎症を起こします、これを「上顎洞炎」といいます。人によっては上顎洞に歯の根っこが突き出ている事があり、上顎洞の炎症が歯の神経にまで影響し、痛みが出てくる。これが花粉症が引き起こす歯の痛みの正体となります。
実は来院される患者様の中には歯の痛みの原因が副鼻腔炎だった、ということは少なくありません。なので、もし、風邪気味であったり、慢性鼻炎や花粉症の方が歯が痛むといった症状の場合は副鼻腔炎を視野に入れた診察を行っています。特に副鼻腔炎の場合、「下を向くと痛みが強くなる」、「上の歯が痛む」、「歯が浮くような感覚がある」、「鋭い痛みというよりはズーンとした鈍痛」といった特徴があります。
歯が痛いのに、歯が原因じゃないなんて驚いた、と思われるかもしれませんが、顎周りの神経は多くの場所とつながっており、複雑に影響しあっています。
もし痛みの原因が歯に無く、上に書いたような症状に当てはまる場合は、一度耳鼻科を受診してみましょう。
藤阪てらしま歯科 院長 寺嶋悟