こんにちは!

枚方市の歯医者「藤阪てらしま歯科」院長の寺嶋です。

 

今回のブログでは親御さんからいただいた質問についての回答をお伝えいたします。

 

子供の歯の悩み相談〜質問集〜

 

  • 歯みがきはいつから行えばいいでしょうか?

 

乳歯が生え始めたら歯みがきの習慣をつけてください!

まず子どもをあお向けに寝かせ頭を保護者のひざの上にのせ口の中を観察することから始めましょう。また清潔な指で口の中を触ることもよいとされます。特に上唇の裏を触られるのを嫌がります。

初めのうちはガーゼや綿棒などで拭ってあげてください!

慣れてきたら乳児用の歯ブラシで歯に触れる練習から開始です。歯ブラシの刺激に慣れてきたようなら、歯を見ながら1本ずつ優しくみがきます。1本5秒位で十分です。

注意点は、強すぎたり、長すぎたりして子どもが嫌にならないように気をつけましょう!大人のブラッシング力は、子供にとってかなりの力になっていることもあります!

上手にできたことをほめてあげることも忘れないでください!

また上唇をめくるとミルクのカスがついていることがあります。この部分は唾液による自浄作用が少ないので、ガーゼで拭うなどしてあげるとよいでしょう。

 

  • 歯ブラシはどのようなものがいいでしょうか?

 

毛のついた頭の部分が小さめの歯ブラシ(毛の部分が2本分の歯の幅程度)で、しかも毛先が丸く加工してあるほうが磨きやすく、歯ぐきにもやさしいのです。

ただ歯みがき習慣ができるまでの時期は、楽しい歯みがきを目的にお気に入りの色やキャラクターで選んでもよいと思います。

仕上げみがき用に柄が長めで保護者が持ちやすい歯ブラシも用意しましょう。

 

  • 歯みがきの仕方を教えてください。

 

姿勢は保護者の膝の上に頭をのせて寝かせてみがきます。

歯ブラシはできるだけ小さなものを使い、歯ブラシの持ち方は、ペンを持つようにして、片方の指で子どもの唇を軽くめくり、動かし方は、前後みがき、あるいは横みがきをして下さい。

2歳頃までは、上の前歯の歯と歯の間や歯と歯肉の境目がむし歯になりやすいので、特に注意しましょう。

長い時間みがくことができない場合は、いつも同じところしかみがかなくなってしまいます。順番を決めてみがくとみがき残しを防げますが、時々逆の順番でみがくようにするのも良いかもしれません。

歯ブラシをお口の中に入れるときは頭をしっかり固定できる姿勢で行ってください。突然動くと歯ブラシでお口の中を傷つけてしまうこともあります。

 

  • 1歳半の子どもです。歯みがきをいやがります。いい方法はありますか?

 

この年齢では、基本的に歯みがきをいやがります。やさしく話しかけたり、楽しい歌を歌いながら笑顔でみがいてあげてください。

また、寝かせみがきをする時は、時間をかけずに効率よく行うことです。大切なことは、毎食後に歯みがきをする習慣をつけることです。

沐浴を嫌がる赤ちゃんでも保護者の方はいろいろと工夫して毎日お風呂に入れ、体を清潔に保ちます。お口の中も体の一部です。毎日きれいにする習慣をつけましょう。

大人のみがく力が強すぎて痛かったり、上唇小帯という上の前歯に張り出しているすじ状の部分に歯ブラシが当たっても歯みがきを嫌がることがあります。力加減に気をつける、歯肉に強く当てないなどにも注意を払ってください。すじに直接歯ブラシを当てると痛がり、歯ブラシを嫌がるようになります。保護者の指でしっかりと上唇をめくり、小帯(すじ)が見えるようにします。その後、すじをさけて一本ずつ磨くようにします。

 

 

歯をみがくことに一生懸命で、子どもが不快な思いをしていないでしょうか?親が歯を磨くことに夢中で子どもに口を開けさせたままだと、唾液が喉にたまり呼吸ができず苦しくなります。一度歯ブラシを口からぬいて、唾液を飲み込むと呼吸が楽になります。これは一例ですが、子どもが何故嫌がるかを考える必要がありそうです。

 

  • 歯みがきをしてあげると歯ブラシをかんでしまい、すぐにダメにしてしまいます。どうしたらいいでしょう?

 

子どもさん用の歯ブラシと保護者用の仕上げ磨き用の歯ブラシと分けてみてください。それでもかんで歯ブラシをダメにしてしまう子どももいますが、その場合はだめになる頻度が多くても仕方ないと考えてください。「噛まないで!!」って子供に言っても噛む子供は噛みます。「噛んでもいいから、歯磨きしようね」に変えていきましょう。かんでダメにしてしまう時期は、いつまでも続きません。幼児になって注意をしてあげればかまなくなってきます。それまでの間は、ダメになったらその都度新しいものに変えてあげてください。

 

藤阪てらしま歯科 寺嶋悟