~ごあいさつ~
皆さんこんにちは。
枚方市にある藤阪てらしま歯科、院長の寺嶋 悟です。
さて、今年の大型連休ゴールデンウィークも終わりますが…皆さんどのように過ごされましたでしょうか?
~歯ぎしりの自覚~
「自分の歯ぎしりの音で目が覚めた」やご家族からの指摘で睡眠中の歯ぎしりを自覚されている方も多いのではないでしょうか。
睡眠中の歯ぎしりは、誰にでも見られる現象です。
通常健康な方は、ひと晩に一度、10~15分くらいで歯ぎしりは収まるのですが、歯ぎしりが常習の方だと毎晩のように、長時間、そして非常に強い力で歯を食いしばりこすり合わせています。
歯ぎしりによる力が加わり続けると、最終的には歯が欠けたり割れることがあります。
歯だけでなく歯茎にも被害は広がり、歯周病も悪化します。
それだけでなく、顎やその周辺の筋肉に障害を起こしたり、睡眠時無呼吸症候群との関係性も深いことが分かっています。
睡眠時の歯ぎしりくらい大したことない、と思われがちですが…悪化させないように予防し歯を守っていく必要があります。
そのために「ナイトガード」などの歯を守る装置があるのです。
睡眠時に使用されるのは「ナイトガード」が主流なのですが、使う用途によって種類がございますので、今回は「マウスピース」の種類とその役割についてお話させていただきます。
~マウスピースの種類~
市販
お湯で温め、自分で歯型をとるタイプと奥歯だけを固定するタイプの大きく2種類市販では売られています。歯医者に行かなくても簡単に手に入るのですが、メリットよりも使用してからのデメリットのほうが多いのであまり推奨できません。- スポーツ用マウスピース
ボクシングやラグビーの選手が使っているスポーツ用マウスピースを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
接触の多いスポーツでは、踏ん張ったり力む場面で瞬発的な食いしばりが行われます。
しかしスポーツ用マウスピースには夜間の歯ぎしり・食いしばりへの効果はあまり期待できません。
- ナイトガード
夜間の睡眠時に使用される主流のマウスピースです。
種類はハードとソフトの2種類があるのですが、推奨されているのはハードタイプです。
理由としては、ソフトタイプだとスポーツ用マウスピースと同様、ゴム製のものが多く、歯を覆う面積が広いため虫歯リスクも高いためです。
その点、ハードタイプだと本来のナイトガードの目的である歯ぎしりと食いしばりから歯を守り、嚙む力を緩和できるからです。
- マウスピース矯正
歯列矯正の中でも、比較的挑戦しやすいため始められてる方も増えてきているのがマウスピース矯正です。
当院では、インビザラインでのマウスピース矯正を行っています。
インビザラインの装置、アライナーはまず治療計画を作成するためにレントゲン、iteroスキャン、歯牙の印象を取ります。アライン・テクノロジー社が独自に開発された3D治療計画ソフトウェアを使用し、ドク
ターは患者様の治療計画を作成します。3D治療計画により歯牙の最終位置が示されるだけでなく、おおよその治療期間が確認できます。
そして患者様と治療計画を確認させていただき、了承された上で患者様専用にカスタマイズされたアライナーが製造され、患者様にお渡しします。
マウスピースならナイトガードと同じ用途で使えるのではないかと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、インビザのアライナーは長時間装着するため、違和感がないように薄く作られており、その厚さは
わずか0.5ミリ。とても薄く繊細に作られているため、食いしばりや歯ぎしりとは相性が悪いです。
~まとめ~
今回はマウスピースの種類についてまとめさせていただきましたが、歯ぎしり・食いしばりでお悩みの方はご自身の歯を守るためにも、やはり睡眠時のナイトガード装着は推奨します。
市販のものや、スポーツ用のマウスピースは使用する役割が異なりますので、ナイトガードとして使用するとかえって逆効果になる危険性があります。
歯科医院でぜひご相談ください。
藤阪てらしま歯科 院長 寺嶋悟