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2026-08-28

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【院長ブログ】矯正中に口内炎ができやすいときの対策

こんにちは!枚方市の歯医者藤阪てらしま歯科院長の寺嶋悟です。

今回は、「矯正中に口内炎ができやすいときの対策」というテーマでお話しします。

矯正治療を始めた方から、「装置が頬の内側に当たって痛い」「同じ場所に何度も口内炎ができる」と相談を受けることがあります。特にワイヤー矯正では、ブラケットやワイヤーと頬・唇の粘膜がこすれることで、小さな傷や口内炎ができることがあります。装置をつけた直後や調整した直後は、お口の中がまだ装置に慣れていないため、こうした刺激を感じやすい時期です。

多くの場合は時間とともに慣れていきますが、痛みをずっと我慢する必要はありません。少し工夫するだけで、刺激をかなり軽減できることがあります。

まず、矯正中の口内炎対策として知っておきたいのが「矯正用ワックス」です。

矯正用ワックスは、ブラケットやワイヤーの尖った部分を覆い、装置と頬や唇が直接こすれるのを防ぐためのものです。すでに口内炎ができているときだけでなく、「ここが当たりそう」「少し痛くなってきた」と感じた段階で使用すると、傷がひどくなるのを防ぎやすくなります。

ワックスを使用するときは、まず装置の表面の水分をティッシュなどで軽く取ります。そのあと少量のワックスを指で丸め、気になるブラケットやワイヤーを包み込むようにつけます。食事や歯みがきで外れることがあるため、必要に応じて新しいものにつけ替えましょう。

ただし、ワイヤーが長く飛び出して頬に刺さっている場合や、ブラケットが外れて動いている場合には、ワックスだけで長期間対応するのではなく、歯科医院へ相談してください。

口内炎ができたときには、食事にも少し注意しましょう。

硬いせんべいやナッツ類などは、口内炎のある部分に当たると痛みが強くなることがあります。また、香辛料の強いものや酸味の強い食品も、患部にしみることがあります。

症状が強い間は、やわらかく食べやすいものを選び、お口の中への刺激をできるだけ減らしましょう。ただし、痛みがあるからといって食事量を極端に減らす必要はありません。無理なく食べられるものを選ぶことが大切です。

また、「口内炎が痛いから歯みがきができない」という方もいますが、矯正中こそお口の中を清潔に保つことが重要です。

ワイヤー矯正では、ブラケットやワイヤーの周囲に食べかすや歯垢が残りやすくなります。汚れがたまると虫歯や歯ぐきの炎症のリスクが高まるため、口内炎があるときでも歯そのものは丁寧に磨きましょう。

ただし、傷になっている粘膜を歯ブラシで直接強くこする必要はありません。患部を避けながら、周囲の歯や装置をやさしく清掃してください。

矯正中は、通常の歯ブラシに加えて、毛束の小さなタフトブラシや歯間ブラシを使うと細かい部分を磨きやすくなります。特にブラケットの周囲やワイヤーの下など、通常の歯ブラシだけでは届きにくい場所には有効です。

では、なぜ矯正を始めると口内炎ができやすくなるのでしょうか。

それまで何もなかった歯の表面にブラケットやワイヤーといった装置が加わるため、頬や唇が動くたびに装置と接触するようになります。特に治療開始直後は粘膜が慣れていないため、こすれて傷になりやすくなります。

しかし、多くの場合は時間の経過とともに頬や唇が装置に慣れていき、口内炎ができる頻度も少なくなってきます。

一方で、「毎回まったく同じ場所に口内炎ができる」「今まで大丈夫だったのに突然強く当たるようになった」という場合には、装置自体を確認した方がよいことがあります。

矯正治療で歯が動くと、ワイヤーの端が後ろから少しずつ飛び出してくることがあります。また、食事などをきっかけにブラケットが外れ、装置が動いて粘膜に当たることもあります。

このような場合は、矯正用ワックスで一時的に保護しながら、早めに歯科医院へ連絡してください。無理に自分でワイヤーを曲げたり、装置を取り外したりすると、かえって状態が悪化することがあります。

マウスピース矯正でも、口内炎が起こることがあります。

マウスピースの縁が歯ぐきや頬に当たったり、歯の表面につけたアタッチメントが粘膜に触れたりすることで、違和感や傷ができることがあります。

新しいマウスピースへ交換した直後に多少の違和感を感じることはありますが、同じ場所に強い痛みが続く場合や、マウスピースを装着するたびに傷ができる場合には、適合状態を確認する必要があります。

気になる部分を自己判断で大きく削ると、マウスピースの機能に影響する可能性がありますので、まず担当医へ相談してください。

口内炎ができたときには、「どこに装置が当たっているのか」を鏡で確認してみることも大切です。

口内炎のすぐ近くにブラケットやワイヤーがある場合は、原因となっている部分を矯正用ワックスで保護できます。症状が強いときにはスマートフォンなどで写真を撮っておくと、受診時に状態を説明しやすくなります。

また、「矯正中だから口内炎ができても仕方がない」と決めつけないことも重要です。

通常の口内炎であれば時間とともに改善することが多いですが、なかなか治らない、次第に大きくなる、何度も繰り返す、出血するなどの変化がある場合には、装置以外の原因が関係している可能性もあります。

特に長期間治らない場合は、自己判断せず歯科医院で確認を受けましょう。

矯正治療は、数か月から数年かけて少しずつ歯を動かしていく治療です。その間ずっと不快感を我慢するのではなく、小さなトラブルをその都度解決しながら治療を続けることが大切です。

矯正中の口内炎対策として覚えておいていただきたいのは、装置が当たる場所を矯正用ワックスで保護すること、お口の中を清潔に保つこと、症状が強いときには刺激の少ない食事を選ぶこと、そして装置に異常がある場合は早めに相談することです。

「次回の診察まで我慢しよう」と思っていても、ワイヤーなどを少し調整するだけで症状が楽になることもあります。

矯正治療中に口内炎ができた、装置が頬に当たって痛い、同じ部分に何度も傷ができるといった場合は、無理に我慢せずご相談ください。できるだけ負担を抑えながら治療を続けることも、矯正治療を最後までしっかり進めるための大切なポイントです。

 

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